富山県の海岸の総延長は、約147kmあり、 ほぼ全域で海洋ごみが確認されています。
環境省が行った調査では、県内の海岸ごみの約8割が県内由来であることが分かりました。
海洋ごみを抑制するには、川を通じて海に流れ出ている生活ごみを減らすことがとても重要です。
2019年3月、「CHANGE FOR THE BLUE」を進める日本財団と富山市は、
海洋ごみ対策に共同で取り組むための協定を締結し、地域ぐるみで「海洋ごみ対策のモデルづくり」を進めます。

共同事業の柱は「調査・分析」、「教育・啓発」、
そして、「行動・実施」の3つ。


共同事業の柱は「調査・分析」、「教育・啓発」、
そして、「行動・実施」の3つ。

富山市と日本財団がそれぞれ実施する調査検討結果を相互に補完し合い、有効活用を図ることで、自治体の地域特性や実状に応じた、実効性ある海への排出抑制対策の施策の立案・実施を目的としています。

  1. 富山市を流れる神通川、常願寺川の支流や用水路での網場設置に向けた調査・検討(ごみの発生状況把握、適地の選定、対策工法の調査検討など)
  2. 河川へのごみ流出メカニズムを明らかにする
    (企業やNPOなどと協力した流域調査など)

富山市内での啓発サインの設置等を通して、海洋ごみ問題が身近なものであることを伝え、問題意識を共有することで、削減に向けた行動につなげていきます。また、授業を通して子供たちが海洋ごみ問題を理解し、家庭内で共有することに期待しています。

  1. 子供たちが海洋ごみについて学ぶモデル授業の実施
  2. 道路脇の排水溝などに啓発サインを掲示してポイ捨てをしないよう呼びかけていきます

市民一人一人が海洋ごみ問題を自分事化するために、
海岸や河川で一斉にごみ拾いをする機会を設けるとともに、
富山県が誇るプロスポーツチームと共に海洋ごみ削減に向けた取組みを行います。

また、企業フォーラムを開催し、富山市内各企業に自主的な取組みを呼び掛け、 「問題意識」と「行動」の拡がりを図っていきます。